なごみ保育園
設計趣旨
~コミュニティに重視した快適な施設を目指して~
敷地はこれから発展していくであろう新興住宅地に位置する。
外観は、むくりをつけ大きく張り出した下屋と杉板張りの壁とが相まって児童達をやさしく包み込む雰囲気とし、深い軒やバルコニーによる陰影と外壁素材のセパレートで分節化を図り、出来るだけ周辺の街並に馴染ませる表情としている。
又、敷地西側の公園と当園庭を一体的に繋げることで公園を借景に視覚的・機能的に広がりのある環境を造り出している。
アプローチプラザからエントランスホールまでのパブリック空間は、地域の人々や父兄・児童のコミュニティや情報交換の場として自然に日常の対話が生まれやすい場となる様、計画した。
又、施設内には風が行き交い、季節に応じた光をやさしく取り入れる工夫を行い、熱負荷の軽減を図っている他、トイレ洗浄水や屋外散水、生き物観察池の補給水に雨水を積極的に利用できるシステムで環境への配慮を行っている。
所在地 | 京都府木津川市梅美台 |
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用途 | 保育園 |
建築主 | 社会福祉法人奈良福祉会 |
構造・規模 | S造 地上2階 延床面積1,847平方メートル |
竣工 | 2011年03月 |