南都銀行 平群支店
設計趣旨
当該敷地は主要幹線道路の国道平群バイパス沿いに面し、伝統的和風住宅が多く残る旧市街地を見わたせる松尾山の山裾に位置する。
敷地周辺の道路沿いは宅地造成が進み、店舗やクリニックが相次いでオープンするなど賑わいの様相を呈している。
このような地域の一画に周辺環境にも配慮し、尚且つアクセントを加えられるよう当計画が立案された。
配置計画については敷地の南側に建物を寄せ、北側に広く駐車場を配して「入りやすく」そして「見えやすい」配置とした。 その為、北側から建物にアプローチする平面となった。
外観については瓦屋根の多い周辺住宅環境及び周辺景観との調和を図り、和風の要素を含んだ近代的な「新和風」の「商家」というイメージを求めてデザインした。伝統的な素材の持つ質感そのものを取り込むのではなく現代の様式(型式)に合わすことで、和風の「エッセンス」を取り入れ、新旧の素材を融合させる事に主眼をおき、商いに活力ある銀行イメージを表現している。
所在地 | 奈良県生駒郡平群町 |
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用途 | 銀行 |
建築主 | 株式会社南都銀行 |
構造・規模 | S造 地上2階 延床面積562.35平方メートル |
竣工 | 2007年11月 |