アドニスコート四天王寺

設計趣旨

当施設は、大阪市天王寺区内で四天王寺さんと親しまれている、和宗総本山・四天王寺境内の東側に隣接し、都心でありながら閑静な場所に位置する。
運営の基本方針を個人の尊厳と敬意とし、人間の一生におけるその一時期を自然に受け入れることのできる施設を基本コンセプトとした。
今までの生活の継続性と個室の個性化を計りながら自分らしく生き生きと生活し、かつ都心の中でも外部との交流が活発に計られる施設を目指し計画を行った。外観は、四天王寺さんに隣接しているという特色をいかし、日本的様式である格子・すだれといった要素をバルコニー面に表現し、近隣環境との調和を計るよう計画した。
人生の中で過去から現在そしてこれから先も毎日が自然に住まうことのできる施設であることを願っている。

所在地	大阪市天王寺区
用途	有料老人ホーム
建築主	A氏
構造・規模	RC造　地上6階　延床面積3,400平方メートル
竣工	2006年11月