吉野警察署
設計趣旨
吉野町は、山間の歴史的風土のある町であり、冬場の寒さも奈良の盆地よりも厳しく雪も積もる事が多々あり、勾配屋根の建物が多い。このような風土や近隣状況を考え、さらに雨漏りの補修といった将来的なメンテナンスの軽減を主目的にし、屋上は、10~15年で改修が必要となる陸屋根部分を必要最低限に抑え、メインは耐久性の高い鋼板による寄せ棟形状の勾配屋根の大屋根とした。
また、このメインの大屋根の軒先を長く出し、2階フロアレベルの外壁周囲には大きめの庇を取付け、外壁を長年の風雨・雪から保護する事と夏の日差し除けを配慮した。
所在地 | 奈良県吉野郡吉野町 |
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用途 | 警察署 |
建築主 | 奈良県警察本部 |
構造・規模 | RC造 地上3階 延床面積1,858平方メートル |
竣工 | 2003年11月 |