奈良学園登美ヶ丘 PP・P・M・C棟新築工事
設計趣旨
9.5haの計画地全体を「学び街」として位置づけ、幼稚園から短期大学までを擁する私学新設校のプロジェクトの一環事業である。
従来の学校施設と異なる点としてここで展開される12年一貫教育は、国の制度に準拠した小学校、中学校、高等学校の枠を守りながら、6・3・3の学校制度とは異なる4・4・4の教育システムを採用している。
建築的にはP(rimary school)棟、M(iddle school)棟、Y(outh school)棟の普通教室棟がC(ommon)棟の共用特別教室棟から風車のように三本の腕を伸ばす形態となる。
今回の第2期工事は、P(re-)P(rimary school)棟(幼稚園)からP、M、C棟までを整備し、又第3期工事としてY棟と体育館へと続く。
計画にあたり子供と教師の視点に立ち、より良い発達、人間力・学び力の向上に建築構成の側面から寄与することを目指し、学びの流れに配慮しながら子供自らの発達の時間的経験が空間的経験として記憶に残ることを意図して空間構成を試みた。高低差を活かした内外の様々な子供の居場所が子供同士・教師と子供・自然と子供の直接的なふれあいを誘発し、自ら考えることのできる子供の為の環境づくりに繋がった。
所在地 | 奈良市中登美ヶ丘 |
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用途 | 幼稚園・小学校・中学校 |
建築主 | 学校法人奈良学園 |
構造・規模 | RC造 地上5階 延床面積14,009.88平方メートル |
竣工 | 2008年02月 |
備考 | ※株式会社間組との共同設計 |