ギャラリー

もり保育園

設計趣旨

計画地は、大阪中心部に電車一本での直通アクセスが可能な、利便性の高い場所にある。
周辺一帯の住宅造成地の東端に位置し、住宅街に近接しながらも、木々が生い茂る裏山や南面に広がる調整池によって、自然豊かで開放的な雰囲気が漂う。
すでに「そら、はな、うみ」といった自然を冠した保育所を運営する事業主様より「もり」をテーマとした保育所をご希望された。
場所性を大切にしたテーマを実現すべく、建物と園庭、隣地である裏山を立体的に一体化させ「自然とつながる保育園」になることを目標として計画を行った。


設計においては、計画上有効な敷地面積が約1,000㎡、前面道路の東西高低差が1.7mの条件の中に、細やかな高さ設定、大きな軒先空間、屋上園庭、木を感じる仕上などの建築的工夫・配慮を行ない、「定員120名、最大駐車台数13台、認可保育所としての基準を満たす広い園庭」を実現し、当初のテーマとなる「もり」をいかした、敷地に溶け込む保育園が完成した。

所在地奈良県生駒市上町
用途保育所(定員120名)
建築主社会福祉法人どんぐり
構造・規模鉄骨造・地上2階建、延床面積1,036.34㎡
竣工2016年03月