南都銀行帝塚山支店
設計趣旨
敷地は住吉区の北端に位置し、阿倍野区との境を東西に走る南港通りに面しています。
旧街道沿いの面影を残した住宅街と、商業施設やマンション等の開発が進んでいる阿倍野区をも地盤にもつ「重点戦略地域」の店舗として、営業基盤の拡充に条件の整った環境といえます。
幹線道路沿いにある店舗の特性として、自家用車での来店が多く予想されます。
西側の私道が一方通行で車両の出入りが限定される為、北側府道からの出入りのみとすることで、車両の出入庫と歩車分離を明確にし、尚且つ駐車台数を最大限確保した計画としています。
幹線道路から少し奥まった位置での顔づくりとなりますが、建物自体に陰影をつけることにより、個性的で端正な表情を創りだし、これからの地域景観をもリードすべく「洗練された落ち着きの中に、高級感を演出した銀行」のイメージを出せるようにしています。
色彩計画についてはグレー系を基調とし、色に濃淡をつける事で表情を創り、尚且つ周辺の景観とも調和出来るように工夫を重ね、高級感あふれるファサード(顔)となることを目指しています。
重点戦略地域のニューフェースとして、地域に密着し人を引き寄せ、積極的な営業展開ができる「高級感あふれる、上品さが魅力の店舗創り」となることを期待します。
所在地 | 大阪市住吉区帝塚山中1丁目 |
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用途 | 銀行 |
建築主 | 株式会社 南都銀行 |
構造・規模 | S造 地上2階 延床面積586.80㎡ |
竣工 | 2013年12月 |