ローレルスクエア学研奈良登美ヶ丘 第Ⅲ期
設計趣旨
本建物は、大規模な土地区画整理事業内の先駆けとして完成した建物で、新しい街の「顔」となり、ブランドとなる「風格」を持たせる役割がある。今後、年月を掛けて発展を続ける街の模範となり、建物単体だけではなく街全体の変化を見据えたデザインであることがコンセプトとなった。
画一的なファサードになりがちな集合住宅の雰囲気を払拭させ、街のブランディングへ一翼を担うべく建物全体の形状や仕上げ素材を工夫し、先駆的でかつ、高貴な印象を与えられるよう注意深くデザインを行った。時代とともに味わい深くなる本物の素材の使用と、自然光による陰影で生まれる重厚さを持たせた造形とした。
素材と造形でシンプルに全体をデザインし、過度な装飾や着色を排除した。今後発展する街や、これからの時代の経過に釣り合い、追従することができる簡素美を外観に求めた。
所在地 | 奈良県奈良市中登美ケ丘六丁目13-2 |
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用途 | 共同住宅 |
建築主 | 近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造 地上8階地下1階 延床14,510.03㎡ |
竣工 | 2013年03月 |