ギャラリー

レモール

設計趣旨

計画地は新しくリニューアルされた大淀町福神駅前の開発地区に位置し、工業用地として都市計画された敷地である。
クライアントは女性の衣服やベビー商品、ナース商品の通信販売業を営まれている企業であり、会社の業績も飛躍的な成長をされ、今も尚、躍進を続けておられる未来性も高い企業で、社名であられるLe moir(レモール)は、フランス語で商店街という意味をもち、会社が多くの方に親しまれ、明るく、にぎわうようにと願いを込められネーミングをされている。
今回の建物はその第二配送センターと、事務機能を備えた建築である。デザイン計画としては、工場の様な箱体にはならないことを意識し、そこで働かれる方、見られる方が新鮮な気分になる様な建物で、クライアントの企業イメージに即した清潔感があり、明るく、やわらかなイメージを抱ける建物を計画した。
具体的手法として、建物正面の壁面にモニュメント的な壁を設け、女性的な曲線のフォルムで構成し、道行く人の視線を捕らえて、新鮮で斬新なインパクトを与えるものを考えた。その印象的な壁によりPR効果も期待をしつつ、周囲の景観を圧迫しない様に、延べ床面積約8,600m2の配送センターというボリュームを和らげるように配慮をした。

所在地奈良県吉野郡大淀町福神
用途配送センター
建築主株式会社レモール
構造・規模S造 地上3階 延床面積8,833.93平方メートル 建築面積3,613.88平方メートル
竣工2007年11月